原作を読まれた際の感想を教えてください。
オーディションを受けるにあたってまず1巻を読ませていただき、レイ役に決まってから続きを読んだのですが、巻を重ねるごとに引き込まれていきました。小説という媒体の特性がとても生かされている物語の作りになっていて、想像がどんどん膨らみましたね。フランクリンゲームのあとの話も本当に好きなので、なにかのかたちで機会をいただけたら嬉しいです。
レイの役づくりで大切にしていたことを教えて下さい。
レイは熱い人ではあるけれど、直情型ではなく、状況を分析した上で、自分の覚悟で困難に立ち向かって(巻き込まれて)いく人だと思いました。だから、熱さだけでもだめだし、分析しすぎてもいけない。そのバランスを心がけたつもりです。ある意味では、ふつうの人間とはすこし違う思考回路というか、感じ方をしているイメージだったかもしれません。それでいて人懐こさもありますから、これはもう主人公になるべくしてなった人だと思いました(笑)。そのかんじがうまく出せていましたら幸いです。
斉藤さまからみて、パートナーのネメシス(CV:大野柚布子)にはどのような印象を持っていますか?
大野さんの柔らかい声質もあってか、原作のネメシスよりも、アニメのほうがマイルドな印象でしたが、そこでぼくが一番感じたのは、ネメシスはレイのことをとても大切に思ってくれているんだな、ということでした。そりゃそうだろうという話なのですが、いざレイとして掛け合いをしていると、ネメシスの口調や性格の奥からにじみ出てくるバディの気持ちをものすごく感じたんです。それが印象的でした。キャラクターとしては、大食らいだったり天然だったりと可愛いポイントもありつつ、バトルのときは頼れる存在であるギャップも素敵だと思います。
ネメシス役の大野柚布子さまとの掛け合いで特に印象に残っているシーンはありますか?
厳密に言うと掛け合いでは収録できなかったのですが(録音の関係で)、2話でネメシスがゾンビを怖がり、最終的に「しくしく」と泣いてしまう一連のシーンは、1話でのネメシスが格好よかっただけにギャップが感じられて素敵だと思いました。回を重ねるごとに掛け合いの息が合ってきて、レイとしてもぼく個人としても安心感が高まっていったのを覚えています。
その他、収録中のキャストさまとの印象深いエピソードがあれば教えて下さい。
非常に和気あいあいとした現場でした。ちょうどぼくが芸歴的には真ん中くらいになるのでしょうか、先輩方もとても優しく、あたたかい現場でした。ブースの中でみんなで喋ることが多く、日笠さんや日野さんが穏やかに場をまとめてくださっていました。中でもユーゴー役の村瀬さんとよく話しましたが、なにを話したかはまったく覚えていません(笑)。バトルシーン以外の日常パートでは、そんな雰囲気も乗った音声になっているのではないでしょうか。
もしも『インフィニット・デンドログラム』をプレイするとしたら、どんなジョブに就きたいですか?
ジョブというよりは、ファンタジーの世界を隅々まで見て回ってみたいですね。あと、戦闘テクニックがなくても強いかんじがいいです。だから自動戦闘型のエンブリオがいいかなあ。なんだろう。「偶像支配者(ゴーレムマスター)」とかですかね。でもゴーレムだとちょっとごついから、ガーゴイルのほうがいいな。今調べましたけどガーゴイルってドイツ語でアウスグス、もしくはヴァッシャーシュパイアーっていうんですね。中二心がそそられる。喋るガーゴイルに戦ってもらって、ぼくは美味しいものをたくさん食べたいです。
一緒に冒険するとしたら誰とパーティを組みたいですか?
キャラクターで言えば、まさしくアニメの導入のように、シュウにいろいろ教えてもらいたいですね。あとは、マリーの部下になって働くのも楽しそう。原作の段階でもマリーは好きなキャラクターの一人でしたが、アニメになったことでより魅力的に感じて、さらに好きになりました。とりあえず強い人と組んで経験値を稼いでから、イージーモードでプレイしたいです!
最後に視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
ついにレイたちの冒険が始まりました! デンドロの世界をじっくり噛み締めながら、彼らの織りなす物語をご堪能くださいませ! 多くを語りたいですが、ここはぐっとこらえて、皆様ご自身の目でご確認いただけるのを楽しみに待ちたいと思います! 何卒よろしくお願いいたします!